【食の基本②】台所からプラスチックをなくす

大事なのは分かるけど
何から始めたら良いか分からない食の整え方。

第2弾は、食品に直に接している容器の見直しです。
みなさんは、食器や保存容器に何を使用していらっしゃいますか?

食器は、陶器やガラスが多いと思いますが、最近では、子どもが落としても割れないメラミン樹脂の食器や、ガラスそっくりに作られたプラスチック製の食器など、可愛いのがたくさん出てますね。

保存容器はどうでしょうか?
軽くて扱いやすい、耐熱性のプラスチック容器は、値段も安く壊れにくいため、よく売れているようです。

ここで注意したいのが、「環境ホルモン」と呼ばれる【内分泌攪乱物質】です。

私たちの身の回りには、プラスチックをはじめ、塗料、洗剤、殺虫剤、医薬品、化粧品、農薬など、さまざまな化学物質から作られた製品が溢れています。しかし、1960年代ごろから、世界各地の野生生物にある変化が見られ始め、環境中の化学物質が生体の中でホルモンのような作用をし、内分泌系を乱して生殖機能に影響を与えているのではないか、と疑われ始め、さまざまな研究が行われるようになりました。

この環境ホルモンの発生源のひとつが、プラスチック製品なのです。
目に見えて変化がないように見えるかもしれませんが、実は、プラスチックは微量ながらも食品中に溶け出しています。
熱や酸や油に弱いため、熱ならば30℃以上から溶け出し始め、トマトソースや酢漬けなどの酸度の高い食品に長時間触れることでも溶け始めます。

冷蔵庫に入れたプラスチックの保存容器を、そのままレンジで温めてませんか?
食品に直接、ラップをくっつけてませんか?
お弁当箱やカップ麺はどうでしょう?
ペットボトル飲料をよく飲んでませんか?
また、ソースやケチャップ、ドレッシングなどは、なにに入っていますか?

あらためて台所を見渡してみると、プラスチック製品の多さにびっくりなさると思います。
環境ホルモンはいずれも、女性ホルモンのエストロゲン様作用があります。
女性のカラダでは、エストロゲンとプロゲステロンの2つのホルモンが、うまくバランスを取りながら、毎月の生理を起こしたり、妊娠に備えたり、着床後の妊娠を継続させたり、おおきな変化に対応できるよう体調を整えていますが、疑似エストロゲンがあると、このバランスが崩れてしまうのです。

そして、それだけにとどまらず、エストロゲンの刺激によって増殖するタイプのガンや、不妊症、生殖異常などにも影響があるのではないかともいわれています。エストロゲンは、なくてはならないホルモンですが、大変微量で作用します。炎症や代謝低下にも関わるホルモンであるため、そのバランスの崩れは、さまざまな慢性疾患にも関与すると考えられています。

残念なことに、「環境中ホルモンの海の中で暮らしている」といわれるほどに、環境中には内分泌を狂わせる物質が溢れている現代。

保存容器は、ガラス製やホーロー製にする
ラップは影響の少ないポリエチレンにして、直接食品に触れないようにする
ペットボトルを暑くなる車内におかない・ホットで飲まない
瓶詰めされた調味料を選ぶ
など、できるところから少しずつ、食品に接するプラスチック製品を減らしてみましょう。

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2017年8月21日 カテゴリー:健康・美容

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