不妊・妊活の知識 - 病院での治療・タイミング療法

不妊の原因は複数あったり、決定的でなかったりと複雑なため、治療を始めてからも原因の究明
が続けられ、より適切な治療法を模索していくことになります。
そのため、治療と検査が平行して行われることが不妊治療の特徴です。

男女とも原因の症状が軽く自然妊娠が可能と判断された場合に、第一段階としてタイミング法をおこないます。
タイミング法には、自然の生理周期に合わせておこなわれる方法と、排卵誘発剤を使っておこなわれる方法の2種類があります。

―自然周期のタイミング法―

1.事前に記録しておいた基礎体温表から排卵予定日を割り出します。
2.排卵予定日の2日前に病院に行き、超音波検査で卵胞の大きさを調べます。
3.卵胞は1日に2mmの割合で大きくなり、おおよそ20mmほどで排卵するため、卵胞の大きさ
から排卵日を予測します。
4.排卵日前後に性交をおこない、生理予定日の2週間前後に妊娠判定をおこないます。
ここで連日の性交をすすめられることから、ご夫婦には大きなストレスがかかっている
場合も少なくありません。

―排卵誘発剤を使ったタイミング法―

1. 生理開始5日目頃からクロミッド錠(5日間)、またはhMG注射(1日おき)を投与し、
卵胞の成熟を促します。
2.薬を数日間投与し、超音波検査で卵胞が20mmになる頃に、排卵を促すHCG製剤を注射
します。
3.注射から約36時間後に排卵が起きるため、その前後のタイミングで性交をおこない、
生理予定日の2週間前後に妊娠判定をおこないます。
※しかし、排卵誘発剤は『子宮内膜を薄くしてしまう』という副作用がある事から
1年に複数回服用することで着床しずらくなる。流産しやすくなるという事も問題になっています。

※タイミング法の成功率は15~20%で、病院でも5~6回を目安に次の治療ステップである人工受精や体外受精に移る病院が多いようです。
・費用の目安・・・3000円~8000円/回
・保険適用、限度あり

2018年7月3日 カテゴリー:不妊・妊活

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