小麦を主食にしていませんか

平成28年度の、農林水産省食料需給表によると

日本人ひとりあたりの年間米消費量は54.4Kg
年間小麦消費量は32.9kg

この差は年々小さくなっており、小麦はいまや米と並ぶ日本の主食となりつつあります。

健康に少し気をつけるようになって来ると、小麦を使った食品が健康にあまり良くないということを目にすることがあるのではないでしょうか?

小麦は、東洋医学的な見方をすると、陰陽理論では「中庸(バランスが取れている状態)」にあたります。
しかしながら、精白や発酵や加工の段階で陰性の方へと傾きますので、パンやお菓子は陰性の食物となります。

また、小麦の種類自体の問題もあります。現代の小麦は大規模栽培しやすく収穫しやすく品種改良をくり返され、おいしい小麦をたくさん手に入れることができるようになった反面、中に含まれるタンパク質や糖質が変わってしまい、それが腸壁を傷つけ、アレルギーや認知症を招いたりと、様々な病気の一因となっているという専門家の意見もあります。一方で、昔ながらの古代小麦は、栄養素の変性がなくビタミンミネラルを豊富に含んでおり、普通の小麦ではアレルギーを起こすが古代小麦は大丈夫、という声も聞かれています。

また、普通は腸管から血管へと栄養を吸収する際、タンパク質はアミノ酸という小さい物質まで分解されてから吸収されるのですが、小麦のタンパク質は大きいままで血管へと通り抜けてしまうことが発見されています。これがさらに細胞内に入っていくため、慢性炎症の原因となるそうです。 動物実験では、腫瘍形成や免疫不全を引き起こすことが確認されています。

精白してビタミンミネラルが削られてしまうこと、輸入の際のポストハーベスト(農薬や防腐剤の使用)による害もあるため、食べるのならば、できるだけオーガニックや自然農のものを選んだり、毎日の主食とせずにあくまでもたまに楽しむ嗜好品の範囲にとどめるのが良いのかもしれません。

アレルギー性疾患や、病院にかかるまでもないけれどなんとなく不調、という方は、小麦の摂り方に気をつけてみるといいでしょう。

 

 

2017年9月25日 カテゴリー:健康・美容

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